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まるで男は黒に染まれと言わんばかりに、上から下まで黒で服飾を統一した男がこちらに近づいてきた。
男は目深に被ったオシャレハットをくいと上げると、その下から見知った顔を覗かせた。
「待たせたな」
らびっとさんだ。待ち人来る。
揃った我々は、予約していた映画館にいそいそ足を運んだ。



映画は”13人の刺客”。

悪い奴がこの上なくえげつなくてとてもマーベラスでした。
四肢・舌切断レイプや寝取りレイプ殺人、人間を的にした弓撃ちなどといった、悪逆非道を冒頭から容赦無く繰り広げる稲垣吾郎。
決して快楽に浸るわけでもなく、淡々と悪行を繰り返すその様は、実に狂気を帯びていた。
しかし、四肢切断は2Dだとワクワクするけど3Dだと見れたもんじゃないなー。

また、13vs70という戦力差を覆すために、宿場町まるまる一つを刻命館みたいなトラップフィールドに改造する侍達が胸熱。
そりゃあいくら頭数で圧倒してようが、
街に入っていきなり樹木で厚く編まれた謎の壁に閉じ込められたら判断力無くなるというもの。
あんな大重量の壁どうやって動かしてたんだという謎はさておき、
その上で、屋根の上から弓でひたすら射って敵の数を減らしていくのは
数の差を覆す戦術としては有効だよなー。
そこまで最善を尽くした上で、敵が予想外の援軍を連れてて実は200人だったから、仕方なく近接格闘に移行しなきゃならなくなるという流れは秀逸。
実際、弓を打ち終えた段階で”残り130人ぐらいか…”と言ってるから、キッチリ当初の敵兵総数70人は殺しきってるんだよ主人公達。
ただ、戦術の移行が”仕方なく”でなく、主人公が”小細工はここまでだ!!”といって、急に屋根から飛び降りるのがちょっといただけなかった。
最後まで一方的に敵をいたぶれる、高さのアドバンテージを手放すべきじゃないだろうよー。

まあ所々不満はあったけども、思った以上に見所の多い映画だったのだぜ。




今しがた観てきた作品の批評をしながら僕達は映画館を後にする。
「これは…本気のホームアローンだな…。」
これはアウさんの批評。
「あの殺陣の繋ぎ方はやはり時代劇の真骨頂だね。洋画の剣劇シーンじゃああはいかないよ」
この山岡さんのような一歩高みの目線を備えているのはらびっとさん。
じつに玄人目線で僕とアウさんは己の教養の無さを恥じ入るばかりでござる。

そんなこんなで、次に今オフ最後のパーティーキャラ、
鉄っちゃんとのランデブーポイントを探しになんば駅近郊を駆け回る。
何度か連絡をとって折り合いをつけ、ようやく合流。

鉄っちゃんは、特に変わってなかった。
顔の線は相変わらず細いし、猛禽類のような眼の切れも衰えていない。
修練を怠っていないのは、一目でわかった。
らびっとさんと同じく、全身を黒で固めたその出で立ちは、
二人揃うと暗黒実行部隊といった有様だったが、
あえてその評価を口に出すのは辞めておいた。


そして、挨拶が済んだ隙間を縫って、アウさんがそっと、さりげなく呟く。
「さて、ではメイド喫茶に行きませんか?」

さあ、ここからが本当の地獄だ。
 
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